2014年6月12日木曜日

Revit MEP 「接続」を割り当てたファミリを作る



Revitはファミリから成り立っていると言っても過言ではありません。
ファミリがないと話になりません。
Revitに初めから備え付けられているファミリから似たようなものを探してそのまま使うか
編集して使うか、全くなければ新規作成するしかありません。

意匠設計に関して言えば、ファミリが揃っていれば驚くほどスピーディーに
モデリングを進めることが可能となります。
MEPでは、ファミリ(電気・設備機器、ダクト、配管、配線等)をシステム的に接続していく形でモデリングが進んでいきます。

例えば、衛生器具で「洋式便器」というファミリがあるとします。
意匠設計であれば、このファミリを床(ホスト)に設置するだけで平面図として用を足すのですが、
MEPで電気・設備設計する段階になりますと、このファミリに「接続」という要素を割り当てる必要が
あります。
この「接続」を割り当てることによりシステム的に衛生器具と配管を接続する事が可能となります。
MEPにおいてのファミリとは、コンポーネントに「接続」要素を割り当てたものという事になります。


では、実際に「洋式便器」というファミリに「接続」を割り当ててみます。

下記画像は、「接続」を割り当てていないファミリ「洋式便器」です。
これに、「接続」を割り当ててみます。


ここで必要な「接続」要素は、排水管と給水管となりますので
「配管」を割り当てます。
まずは便器に排水管を接続する位置を決めます。


壁面から200mmの位置に排水管を接続すると仮定して、
押し出しで75φのオブジェクトを作成します。


↓ 作成→配管接続 を選択します。


↓ 先ほど作成した75φの押し出し底面に割り当てます。


 ↓ ①割り当てた「接続要素」をクリック
    ②プロパティの「システム分類」を「サニタリー」に変更します。


↓流量環境設定、流れの方向、直径を設定


これで、排水管用の「接続」が割り当てられました。


同様に、給水管の「接続」も割り当てればファミリの完成です。
*給水の場合、システム分類は「住宅用冷水」を選択します。


これで「接続」を割り当てたファミリの完成です。
今回、「衛生器具」を例として挙げましたが、
空調機や換気扇であれば冷媒管・ドレン管には「配管」、
ダクトには「ダクト」の接続を適宜割り当て、
電源が必要なものには、「電気」を割り当てれば良いということになります。


やってみると、意外と簡単だなと思われたんじゃないでしょうか?
わからないことがあっても、とにかくやってみるっていうのが大事であって
やっていくうちに「あれはそういう意味だったんだな」という発見が必ずあります。
そしたら、また以前作ったファミリを開いて編集してアップデートしてあげればいいんです。
最初から完璧なファミリを作ろうとは思わず、その時点で役にたつものを
作っていけばいいのではないかと思います。
今の段階ではファミリを作って、モデリングして実施設計図をRevit MEPで完結できれば
OKと考えています。
しかし、Revit MEPを使うからには冷暖房負荷」や「圧力損失」等の解析というすばらしい機能をつかいこなせるようになりたいと思ってます。



次回は、「接続」を割り当てたファミリを使って実際にモデリングしていきたいと思います。


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