2014年6月23日月曜日

Revit アドイン「Auto Section Box」と「詳細フィルタ」

MEPの機能というわけではありませんが
RevitでもMEPでもモデリングする際に
私がよく使う便利な機能を紹介したいと思います。

まずは、アドインCOINS Auto-Section Box」を紹介します。
(Exchange Appsで無料でインストールできます)

Revit MEPで配管やダクトのモデリングをする際に、3Dビューを確認しながら
モデリングをすると思いますが、
通常であれば、3Dビューを開いて3Dで見たい部分を断面BOXで範囲を設定して
ビュー表示をコントロールして。。。というように、見たい部分だけのビューにするまでに
若干手間がかかるかと思います。
しかし、「Auto Section Box」を使えばあっという間に見たい部分だけの
3Dビューが作成できます。

下記平面ビューからトイレ廻りだけの3Dビューを作成したいと思います。

①トイレ廻りを丸ごと選択します。
②アドインAuto-Section Box」をクリックします。
③ビューの名前を決めます。
④「Element extents,plus buffer」を選択します。
⑤選択した要素全ての6つの側面からの増減寸法を表します。
ここでは、「0」と記入しておきます。
⑥「Arrange Windows Side-By-Side」は
チェックを入れると、要素を選択したビューを画面左に残したまま、
画面右にSection Boxビューを表示します。
チェックをはずすと、Section Boxビューのみを画面いっぱいに表示します。
ここでは、チェックをはずしておきます。
⑦「OK」をクリックします。




選択したトイレ廻りのみの3Dビューが表示されました。
ここで、さきほど入力しました、
「選択した要素全ての6つの側面からの増減寸法を表します。
ここでは、「0」と記入しておきます。」
の部分を補足説明します。

6つの側面とは、東西南北上下の6つの方向で、
選択した要素の側面、つまり一番端部ということになります。
今回選択した要素の、
上方向の側面は、構造柱(H鋼)の上部が最端部となり、
増減寸法は「0」と記入しましたので表示範囲は最端部までとなります。
増減寸法を「500」とすれば、最端部から500mmの範囲まで表示するということになります。




















あとは、表示したい要素だけを表示すれば目的の3Dビューは完成します。
表示コントロールする際に、表示したくない要素を選択して
非表示に設定するのですが、要素を1つずつ選択して非表示にしていくのは
数・種類が多ければ多いほど面倒になってきますので
便利機能「フィルタ」を使います。

但し、Revitに備わっているフィルタは、カテゴリ別にしかできません。
そこで紹介させてもらうのがアドイン「詳細フィルタ」です。
(Exchange Appsで無料でインストールできます)

「詳細フィルター」は、
カテゴリ別、ファミリ別、ファミリタイプ別に
フィルターをかける事が可能です。

例えば、先ほど作成した3Dビューで、
衛生器具の「小便器」「大便器」「手洗器」のみを表示したい場合、
「詳細フィルター」を使って選択して表示コントロールをしてみます。

まずは、通常の「フィルタ」を使って、衛星器具という
「カテゴリ」のみを表示します。

①全要素を選択します。
②「フィルタ」をクリックします。
③表示したいカテゴリ「衛生器具」のチェックをはずします。
④「OK」をクリックします。



次に、選択した要素を非表示にします。
右クリックします。
「ビューで非表示」をクリックします。
「要素」をクリックします。

これで衛生器具のみが表示されました。
ここでわかりますように、「フィルタ」で抽出できるのは
「カテゴリ別」のみです。
衛生器具の大便器や小便器や手摺といった異なるファミリごとに
抽出して選択したくてもできないので、要素をクリックして
選択しなければなりません。





















では「詳細フィルタ」を使用して
衛生器具をファミリ別にフィルタをかけて選択します。

①全要素を選択します。
②アドイン「詳細フィルタ」をクリックします。
③ファミリタブをクリックします。
④「全選択」をクリックします。
⑤表示したい要素のチェックをはずします。
⑥「OK」をクリックします。





















次に、選択した要素を非表示にします。
右クリックします。
「ビューで非表示」をクリックします。
「要素」をクリックします。

これで、「小便器」「大便器」「手洗器」のみ表示された3Dビューが完成しました。





なお、「詳細フィルター」は、さらにファミリタイプ別にも分けてくれるので
同じファミリ名でタイプが違うものも抽出することができます。

今回紹介させていただいた、2つのアドインは
Revitであれ、MEPであれ
モデリングする際に頻繁に行う「3Dビューの作成」と「要素の選択」において
効率化に非常に役に立つのではないでしょうか。


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